2011年06月03日

来週、町村牧場に行きます。

赤峰です。

来週、札幌近郊・江別市にある町村牧場に行きます。

5年前から、毎年6月に行っておりますが、その度に、町村敬貴氏のことを思い出します。

町村さんは、1906年(明治39年)から10年間、アメリカ・ウィスコンシン州の牧場へ酪農留学をされ、帰国後、江別市で牧場を拓いた方で、日本酪農のパイオニアのお一人です。

町村さんが、日本一の牧場主であることを知ったのは、私が中学生の時で、それ以来、私の憧れの人となりました。

19才の夏、暑さの厳しい日に、夢にまで見た町村さんにお会いすることができました。

85才とは思えぬとても若々しい方でした。

「いい土を創ること」

「いい土は30年も50年もかかる」

「85才になった今も土づくりの毎日だ」

と、日本一でありながら自慢話はせず、「いい土を創ることが基本である」と、熱く語って下さいました。

そのお話の内容に私は感動し、私の人生は、町村さんにお会いした日から変わりました。

まず、大分に帰る急行列車の中で、アメリカで本格的に牧場の勉強をすることを決めました。

町村さんのお話を聞いて、このままでは駄目だ、アメリカに行かないと私の将来はないと、本当に思ったのです。

どうしたら行けるか、どこに行けばいいのか、英語は、費用は・・・・・等々は全く考えずアメリカに行く!」という結論だけを出しました。

それから2年後の1970年に、アメリカに行くことができました。

必ずアメリカに行く!と決心し、強く思い続けていたから、大きな画用紙に開けた針の穴くらいのチャンスをものにできたのだと思います。

町村さんにお会いして、「いい土をつくること」の大切さを教わったことが、アメリカ行きとなり、そしてFCC創立の源となりました。

福岡にも、様々な分野で、その道の第一人者と言われる方々たくさんおられますから、その気になれば、必ず会え、直に学べるチャンスが巡って来るはずです。

その時、目標達成に必要な「考え方」、「行動のあり方」をしっかり学び、それを素直に実践することが大事だと思います。

私は、牧場を目指していた時に、日本一の町村さんから、牧場づくりで大事なことは、立派な畜舎を建てたり、大型トラックターを購入したり、等々ではなく、「いい土をつくること」「いい土は30年も50年もかかる」を教わりました。

FCCを創って27年目になりましたが、町村さんの言われたことの意味が良く分かるようになってきました。

FCCにとっての「いい土」とは何かを常に考え、創り続けて行くことが何より大事だと考えています。

町村さんは今、牧場の一角に堂々とした銅像となって私達を暖かく迎えて下さいます。

さて今年は、何を報告しようかと考えているところですが、今年もまた、「あせらずにいい土を創り続けなさい」という暖かい言葉が聞こえてくるような気がします。

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Posted by FCC英会話-赤峰美則 at 18:19│Comments(0)
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